院長紹介・経歴
患者さまと対等に向き合うことを大切にしています
こんにちは。くもい歯科クリニック院長の雲井秀樹です。
当院は開院以来、地域の皆さまのお口の健康に貢献することを目標に、ドクター・スタッフ一同、日々努力してまいりました。
医院の基本的な考え方として、
1.親切でていねいな応対
2.充分な治療説明
3.なるべく痛みの少ない治療
を実践することで、患者さまの「痛み」への不安、そして「どんな治療をするんだろう…」という不安を取り除いていきたいと考えています。
院長・雲井としてのモットーは、「医師・患者という関係の前に人間として対等に向き合おう」ということです。お会いした時には視線を合わせ、にっこり微笑みかけながら接するよう心がけています。スタッフにも私の考えを良く話しております。したがって、スタッフも私と同じ気持ちで患者さまに接していますので、気軽に話せるお兄さん・お姉さんのように、どんなことでも相談していただきたいと思います。
また、患者さまのいろいろな不安を取り除く具体的な方法として、
1.患者さまへの接遇に努力を惜しまない
2.さまざまなカウンセリングを用意して充分に治療を理解していただく
3.痛みを少なくする器材・手法を取り入れて実行する
などを常に心がけています。
とはいっても、こうしたことにゴールはありません。皆さまからいろいろとご指導いただければ、よりよい歯科医院を作れると確信しておりますので、至らないことがありましたら、どうぞ遠慮なくご指摘ください。
一般歯科から小児歯科・インプラント・矯正治療まで幅広い治療が当院の特長です。小児歯科は院長の雲井が主に担当しております。また、インプラント・矯正など専門性の高い分野は、経験豊かで私自身がよく知っている歯科医を担当医として迎えております。私の管理の下で、専門医との連携により、患者さまのニーズに合った、高度で安全な治療が提供できると考えております。
北海道大学~鶴見大学:小児歯科治療の研鑽を重ねる
ここでは、ちょっと恥ずかしいですが自分の生い立ちを書かせていただいてます。当院の院長がどんな人かを少しでも知っていただければ、不安が多少は和らぐかなという思いつきです(逆に不安になったりして…笑)。
私は実は大阪出身です。大阪市天王寺区というところで産声をあげました。小学校(追手門学院)・中学校(星光学院)と私立を進み、そのまま中学校からエスカレーターで高校に行く予定だったのですが…。お年頃の私は他の家庭の例にもれず、父親に反目しておりまして…。父親は生真面目で頑固一徹な人だったので。当時のドラマでいえば「寺内貫太郎一家」みたいな状態で(誰も知りませんよね)。そういうわけで、自分から高校は公立に行きたいなどと言いまして、結局住吉高校という学校に進みました。
そこでの生活は面白かったです。共学校でしたし、自分は楽器はできないですが、放送部に入った関係で軽音楽部(つまりバンドやってる人たち)と仲良くなり、いろいろな社会勉強をすることができました。ちょっとここでは書けないこともいろいろあったり、でも、思春期の人間が人生の指針とできるような人との出会いもありました。おそらくエスカレーターで進んでいたら、そういう機会はなかったのではと思います。
こうして世の中を広く見る機会があったおかげで、人の役に立つことは素晴らしいことであり、なかなか誰にでもできるわけではないことを再確認できました。
自分の父親に対する反目は、その後もなかなか解消できませんでしたが、そうした気持ちとは裏腹に、父親のやっている仕事が世の人々のためになっていることへの憧れを抱くようになりました。
そうした秘めた思いもあって、高校卒業後は北海道大学歯学部に入学しました(実は一浪しています。その期間もいろいろと自分なりに過ごせたのですが、既に長すぎるので割愛します)。
北海道は本州の人にとってある種の理想郷と言っても良いのではないでしょうか?空気はうまいし、食べ物も美味しい(お肉は本州に負けますが)。車の免許も向こうで取りましたが、はっきり言ってどこでも高速道路でしたね。夏は道東に出かけて山の中の道を走りまわったり、冬は冬で、なにしろどこでもスキーができますから。午前は学校に行って、午後は自主休校でスキーとか。なにしろ、学校から車で30分も行くとスキー場ですから。スパイクタイヤ(今は禁止)を履いて結構無茶なことをしてました。もちろん勉強はちゃんとしていました。
そんな場所ですからね。北海道大学に本州から行った学生さんの留年する割合が高いと聞いていますが、それは当然です。東京や大阪みたいなゴミゴミした街からあんなところに行ったら、帰りたくなくなりますよね。わざとじゃないのというくらい、留年を繰り返す人もいましたから。私自身は田舎者なので、東京みたいな巨大都市より、都会の面もあるがすぐそばに雄大な自然のある札幌は肌に合っていましたね。楽しく過ごせました。幸いなのかどうかわかりませんが、留年はしないで無事に6年で卒業の運びとなりました。
さて、卒業にあたってこの後どうするかが大問題。いくつかの選択肢があったのですが、「実家に戻る」のは身体全体に拒否反応があり却下。「北海道大学の病院の医局に残る」は有給のポストが空いているはずもなく断念。これ以上、親もとの脛かじりは嫌ですからね。そこで、かねてから克服したいと思っていた小児の歯科治療を勉強しようと、いろいろとつてを頼って当時とても有名な先生であった大森郁朗先生に師事させていただくことになりました。こうして、鶴見大学歯学部小児歯科学教室の一員になることができました。
鶴見大学歯学部小児歯科学教室。ここでは貴重な経験をさせてもらいました。大森先生は、「小児歯科医は子供の治療のすべてができるようになるべきだ」というお考えで、虫歯やフッ素は当然として、矯正や口腔外科、各種の難病を有する子供たちの口腔ケアと、勉強する意欲のある者には何でもやらせてくださいました。本当に素晴らしい先生に師事することができたのです。私だけでなく、先輩や後輩の先生も、大森先生の指導のおかげで開業医として立派に地域の子供さんたちのトータルな口腔ケアができるようになったとおっしゃる方がほとんどです。
また、小児歯科の患者さまは意思疎通が難しいお子さまです。どのようにコミュニケーションをとるかは、治療を効果的に進めていく上でとても重要です。このようなコミュニケーション重視の治療を心がけてきたことが、成人の治療にもとても役立ちました。大人もコミュニケーションが何より大切ですから…。
当院は患者さまのお口の中全体を考える“トータルコーディネーション”を重視した治療を目指していますが、こうした考えに至ったのも、鶴見大学での経験が大きかったのだと思います。
これからのくもい歯科クリニックの目指すところ
歯科医院を開業して26年が経過しました。ある程度経験を重ねてきましたし、ありがたいことに患者さまは増えました。歯科医院がこのような状態になると、これからどうするかという問題が出てきます。他の場所に分院を出して、代診(院長の代理の先生)に医院のスピリッツを伝えて広く展開していくというのも、よくある手法です。
でも、私にはそれができません。もしやるとしても、違う名前の歯科クリニックとしてでしょうね。歯科医師は技術職です。どうしても自分の目の届かないところで「くもい歯科クリニック」の看板を背負って他人が仕事をすることに安心できません。今いる非常勤の先生方が信用できないということではないのです。それどころか、だんだん立派になってきて嬉しいくらいですが…。
職人気質といっては言い過ぎかもしれませんが、自分の目の届くところで作業してほしいという気持ちがどうしても強いです。
ならば、どうするか。
個人的な希望ですが、「くもい歯科クリニック」はずっと残ってほしいのです。皆さまに喜んでもらえる地域に根ざした歯科医院として。私は、よくある血縁の2代目、3代目への医院の継承などは考えていません。
これからは、医院のスタッフの充実度をより高める努力をします。私中心の医院から、私以外のドクター・スタッフが中心となり動かしていく組織づくりをしていきたいのです。私の目の届く歯科医院ではなく、私がいなくても変わらず「くもい歯科クリニック」として、地域の方々に喜んでもらえる、そんな歯科クリニックに。
そんなわけで、診療台の数に限りがありますが、できるだけドクター・スタッフのスキルを上げていくことに努力する所存です。同時に私の歯科に対する想い(スピリッツ)をも受け取ってもらえるように励みます。
また、地域に根ざした歯科医院として、患者さまに末長く愛され、安心して通院できる歯科医院に育てていきたいと思っています。高齢化時代のいま、当院でもご年配の患者さまが増えています。なかなか外出できない方のために、訪問診療の実施も検討しています。
患者さまと真摯に向き合う安心できるドクターを目指す
私は自分の思考のスタンスとして、物事を大きな視点で捉え客観的な判断に努めています。同じように患者さまの治療方針を決定するときも、全体の状態を把握したうえで、総合的にアドバイスするように心がけています。
患者さまとは適度な距離を保ちながら、良好な関係性を築いていくのが好きですが、説明するときは明確にお話するように心がけています。できるだけ分かりやすく的確に、そんなことを考えていると、つい力が入り過ぎてしまうこともあります。人間同士は本当に難しいと思いますが、上述した理想的なスタンスを実現できるように頑張っています。
患者さまと真摯に向き合い、より身近で安心できる歯科医師でありたいと思っています。
プロフィール
経歴
- 1979年
- 大阪府立住吉高校卒業
- 1986年
- 北海道大学歯学部卒業。歯科医師免許取得
- 鶴見大学歯学部付属病院ならびに小児歯科学教室に勤務
- 1987年
- 同大学で常勤助手職を拝命。同病院に勤務の傍ら、一般歯科診療ならびに矯正治療について研鑚を重ねる
- 1996年
- 同大学を退職し、当地で開業
資格
- 普通自動車免許
- 自動二輪免許
- スキー検定2級
- ワインエキスパート
趣味
- スキー
- 野球
- ワイン