こんにちは、雲井です。
先日、エアフローについてお話ししました。今日は「トリートメントケア」について触れたいと思います。
「トリートメントケア」・・・それ何?というお声が聞こえてきますね。業界的には略して「トリケア」。そんなことはどうでもいいんですが。まぁ、ギロッポンと同じような略称ですね。
トリートメントケアってきくと、髪の毛のあれ?と思われるでしょうが、実は、まんざら、はずれではありません。私は、髪の毛の方は詳しくはありませんが、CMとかでは、髪の毛の構造体であるキューティクルが損傷してしまったところをトリートメント剤で補う、補修するという風にうたっていますね。
全然、成分的に違うのですが、理論はかなり似ています。
実は毎日の歯ブラシや食事をとることで歯の表面は細かく傷ついているのです!!
また、歯石をとる際の超音波装置(超音波スケーラーと呼ばれています)の使用によっても細かい傷が付きます。当然ですが、歯石をとるときには、歯科衛生士はすごく注意して超音波スケーラーを強く歯に当てないようにしています。
そして、この歯の表面の細かなキズを放置すると、プラークや歯石が付きやすくなるのです!!
歯石・プラークは取らなきゃいけないのに、とったらとったで、歯の表面に細かい傷がつく!!
まいりましたね。ディレンマというやつです。
これまでは、超音波スケーラーの使用後に、粒子の細かい研磨剤で「仕上げ研き」というのをして細かい傷を取るようにしてました。
もちろん、限界があります。完璧には傷は取れません。
ところが、近年、いいものができたのです。それが「トリートメント剤」なのです。
これは、歯の表面にあるアパタイトの構造体にできた傷に、アパタイトの微細な粒子を刷り込むように塗りつけることで、傷を補修してしますのです!!
素晴らしい!! 解決策です。
開発者に拍手!!!
やたらにエクスクラメーションを使ってしまいました。
そういうわけで、「トリートメントケア」は歯のビタミンみたいなものです。とてもいい治療法なのでぜひお試しいただきたいと思います。
ただし、トリートメントケアは歯石の掃除の後がとても有効です。歯石の掃除をしないでトリートメントケアだけ行っても効果は半分くらいしかありません。
汚れたままの車にワックスを塗ってもきれいにならないのと同じです。
すごく長くなってしまいました。書いてて調子に乗ってしまったようです。すいません。
それではまた。