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2014年7月 6日


こんにちは。 山越です。

今回は、先日訪れた飲食店について書きますね。

こちらには、去年の今頃一度だけ、ランチ時のとても混んでるときに伺いました。

何故一年越しかといいますと、鎌倉にあるお店のため遠いんです。。。。。

ですので、二回目です。

一年振りの二回目にもかかわらず、

去年は焼酎をどう飲んでたかで連れと議論?していると、店のご主人がロックでチェイサーを頼まれてましたよと教えてくださり。。。

私たちのことを覚えていてくださったのです!感激でした!
ご主人だけではなく、奥さんらしき方もです。

帰りがけには、
「いつもありがとうございます。またいらして下さい。」と。

二回目の客にいつもという言葉は言い方によっては良くない印象を与え兼ねないと思うのですが、即答ではい!また来ます!素直に思えました。

店員の方のお客を心から大事に思っているのがすごく感じられます。
もちろん料理の味にもその思いを感じます。

人と接する仕事で絶対不可欠なのは、
<相手を思うこと!>
だと改めて感じました。

気持ちのいい接客を何度でも体感したい山越でした。
それでは失礼致します。

院長の雲井です。相手のことを思って行動することが大切というよい例を挙げていただきました。当院でも患者さまに同じように接することができるように、山越さんをはじめスタッフ一同、日々努力していく所存です。

2014年2月 6日

こんにちは、院長の雲井です。

今日は4月から上がる消費税についてのお知らせです。

ご存じのように本年4月1日より消費税は8%になります。

これに伴い、医院の自費診療についても消費税により価格が変更になります。

インプラント治療・矯正治療・特殊な入れ歯の治療・各種の詰めもの、被せもの治療(セラミック系・ゴールド系)が対象になります。

保険治療についてはこれまで通りです(もっとも、同じ4月1日から健康保険の改定がありますので、負担金は多少変化します)。

よろしくお願いします。

2014年2月 3日

こんにちは、院長の雲井です。

寒い日が続いていますが、皆さんお元気でしょうか。

ソチオリンピックも近づき、日本人選手の活躍が楽しみになってきましたね。真央ちゃんや高梨選手、葛西選手・・・みんながんばってもらいたいものです。

さて、話は変わりますが、このたび、当院では第3者機関による医院の評価アンケートを行うことになりました。

日頃、当院を利用いただいているみなさまの生の声を収集することで、当院の課題や修正すべき点を知ろうというのが目的です。

頂いた貴重な意見を医院の現状の改善に役立ててまいりますので、ぜひご協力ください。

同時に当院の良い点なども挙げていただければ、私やスタッフの大いなる励みになりますので、よろしくお願いします。

調査はQ-Lifeという医療関連のサイトを多数運営している第3者機関が行います。

医院においでの際に、アンケートのパンフレットやお葉書をお渡ししております。

パンフレットにあるQ-Lifeのサイトへアクセスしていただきアンケートに記入していただくか、お渡しする葉書にアンケートのお答をいただき投函していただくか、どちらかの方法でお願いします。

調査機関は2月1日~28日までです。

数分間で終わる内容ですし、回答者には景品なども用意させていただいております。

どうかよろしくお願いします。

アンケートの結果は3月末にQ-LIfeのサイトに掲出されます。また、当院のHPにも転載する予定です。

2013年1月 5日

新年あけましておめでとうございます。

院長の雲井です。本年もどうかよろしくお願いします。

今年は巳年ということで、蛇が象徴ですね。巳年はお金まわりがいいともいいとも聞いています。

世間では、政権が代わってから少し景気のいい話も出ているようですね。

このまま竜頭蛇尾におわらず、日本にとって、そして皆さまにとって良い一年となりますように祈念いたします。

お口の健康は全身の健康のかなめです。おいしく食事ができない方が健康を保てないことは私が述べるまでもないことです。

お忙しい日常だとは思いますが、どうかお口の健康管理もお忘れなく!

2012年7月29日

こんにちは、院長の雲井です。

ほんとに熱い(あえてこの漢字)ですね。。。

死にそうですわ...毎日。暑いの苦手なんですよ...大阪生まれのくせに。

だから、大学は北海道に脱出しました。そんなことはどうでもいいのですが...。


暑い!それでも、実家に行ってきました。墓参りも行ってきました。

我ながら、義理堅く、毎年、毎年、年に2回は御先祖参りです。

今年は、車で行きました。天気も良く、素晴らしいドライブになりました。

そして、大阪到着。

今年は大阪もものすごい暑さ。。。。。

そのせいか、大阪のドライバーの皆さん。いっちゃってます。。。。

交通ルールを守って下さいよ。。。

御堂筋の一方通行、中央4車線で赤信号待ち。

もう一個先の信号(50m先)が青信号になったのですが、ところが、なんと、それを

見て端の1台がなぜかスタート。えっと思う間もなく、後続車がスタート。

おいおいおい、と思ったら、右側の車もスタート。どうなってんの!あんたら・・・。

次は、梅田近くのバイパス下の交差点。一方通行3車線の一番外側にいたのですが、

青になって、スタートしようとしたら、なぜか、赤信号側の車がスタート!

あわや横から追突されそうになりました。むこうがすんでのところで止まったのですが、

運転手はそしらぬ顔でわたしが通り過ぎた後を無理やり、横断してました。唖然です。

大阪へ車で行ったことがあればわかりますが、大阪は独特の交通ルールというか、

お互いさま的な呼吸があるようです。無茶な横入りや割り込みは当たり前。。。

最初はほんとにびっくりでした。

しかし、最近気がついたのですが、そこには独特の呼吸があり、

「入るんやったらさっさと入って」「のろのろするんやったら、こんといて!」。。。

ある種のリズム感があり、それに合わせないとはじかれてしまうようです。

けっして褒められることではないと思いますが、郷に入れば郷に従えですので、

合わせるしかないようです。もちろん、最初に書いた違法運転は論外ですが。

嫁はめちゃめちゃ、怖がってました。

「ここだけは運転できません!」と高らかに宣言してました。

他愛もない内容ですいません...。大阪で運転される方の参考になれば幸いです。

2012年4月30日

こんにちは、院長の雲井です。

今年のGWはみなさん、どのようにお過ごしでしょうか?

久しぶりのお休みで、少し幸せな気分になっている方も少なくないでしょう。

私もブラブラとしている時間に喜びを感じてしまいます。

そんな時間の中でふと見かけた雑誌の中に、幸福について書かれた文章が目にとまりました。

アランというフランスの哲学教師が100年くらい前に書いた「幸福論」に関する文書です。

いわく、「不機嫌という奴は自分に自分の不機嫌を伝えるのだ」

自分の不機嫌さを他人にぶつけても少しも心は晴れない。むしろ、ますます不機嫌さが増してしまう。ということです。自分にあてはめてはっとしてしまいました。スタッフの皆さん、気をつけます。ハイ。

いわく、「悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである」

感情や気分だけで生きていると、悲しみや嫌なことに遭遇したときに、自分は不幸だという思いに囚われやすいし、それにともなって怒りの感情におぼれやすい。だから、感情に流されずに「今はつらくとも明日は明るくなる」と意志の力で楽観主義に立つ。ということです。幸福を得るためにはそれが大事だと。

斎藤一人さんを思い出してしまいました。スリムドカンで有名ですね。

普段、忙しさにかまけて、こうした本当に大切なことを考えなくなっている自分が諭されているようで、思わず、その文書を2度3度と読み返してしまいました。

毎日の生活の中に、ほんの少しでいいので、ゆとりを持てるようにすることが本当の幸福を考える上で大切なんだな...なんて、ちょっとうなずいてしまいました。

それではまた。

皆さま、良いお休みをお過ごしください。

2012年2月19日

こんにちは、院長の雲井です。

最近の世界の経済の動きはすごいですね。

素人の私でも、ギリシャによるEUの金融危機の先行きが世界に与える影響は心配ですね。無事にソフトランディングしてもらいたいものです。

そんなことも影響してるんでしょうけど、金がものすごく高いですね!
こんなになるなら買ってればよかった・・・なんて、夢の話は別にいいんですが。

いや、実際、困ってます...

自分は持ってないのに、困ってます...(笑)

そうなんです。私は金を使って仕事してるんですよ。
みなさんのお口に入れる金、ゴールドインレーやアンレー、クラウンにAGCと、数えればいくつも使ってます。

金はからだにとてもなじみのいい金属です。日本酒などでは金箔酒といって、金の細片を混ぜて飲んじゃうくらいなんですから...

それに、加工がしやすいのでぴったりに作りやすいのです。

私どもとしても、アレルギーになりにくい材料として、また、適合性のいい詰め物・かぶせ物を作れる材料として、たいへんおすすめな「金・ゴールド」なのです。


価格はずっと据え置いていたのですが、もう限界です(涙)。

ほんとに申し訳ないのですが、HPで予告している通り、3月1日から最低限の値上げに踏み切らせていただきます。

改定価格を決定しましたので、先行してここで報告します。

ゴールドインレー・アンレー(小臼歯):
¥28.350(現行)→¥31.500(改定後)

ゴールドインレー・アンレー(大臼歯):
¥42.000(現行)→¥46.200(改定後)

ゴールドクラウン:¥68.250(現行)→¥73.500(改定後)

AGCセラミッククラウン:¥107.100(現行)→¥110.250(改定後)

以上のようになる予定です。心苦しいのですがよろしくお願いします。

金価格が大幅に下落することがあれば、元の価格に戻すなどの対応をいたします。


なお、2月中に金に関連する治療を予約し内金などを入金された方については、施術が3月以降でも旧価格にて対応させていただきます。

2012年2月13日

こんにちは、院長・雲井です。
これから、ときどき、皆さんのお役に立てるようなヒトクチ情報を書いていこうと思います。

その第一弾!

みなさんは、毎日、鏡を見たときに髪の毛を直したり、お化粧したりしていると思いますが、歯の色も見ていますか?

「なんだか黄ばんでいるなぁ」とか「くすんだ色で大きく開けて人に見られるのがいやだな」
などと思っている方はいませんか?

じつはこれは、食べ物や飲み物の持っている色素が歯についていることがほとんどなのです。

ついているだけなので、わりと簡単に落とせるのですよ。

ただし、その落とし方が問題!

歯石を飛ばすときに使う「超音波装置」で取ろうとすると、なんと、歯の表面に細かい傷がついて、余計に色がつきやすくなってしまいます。

そう、実はとても危険なんですよ。これまでは、いい方法がなくて、「超音波装置」を弱くしてそーっと当てたりして、傷をなるべく付けないようにしてやってました。

しかし、最近では、いい方法ができているのです。

それが、「エアフロー」なのです。

この方法は、細かなカルシウムの粒子を高圧で歯の表面にあてて、ついてる色素を弾き飛ばすのです。これだと、歯の表面はほとんど傷が付きません。そして、色素はきれいに取れるのです。

エアフローのあとに、トリートメントを行うとより効果的です。ツルツルの歯の表面を楽しめますよ。(髪の毛のキューティクルを補うのと同じ原理。もちろん、素材は違いますけどね。)

そんなわけで、歯のくすみでにっこり笑えなくて、困っている方は、ぜひ御相談ください。

歯のくすみにはエアフロー」の巻でした。

2012年1月30日

くもい歯科クリニックの雲井です。

もう、いつから言っているかがわからないくらい前から、更新すると言っていたホームページをようやく全面リニューアルにこぎつけました。

別に待ってなかったよ...という声も聞こえてきそうですが、まぁ、そうおっしゃらずに、ちらりとだけでも見てやってください。

なにしろ、前のHPは2004年製ですから!! 小泉政権ですから!!

今度のHPでは、今、当院で普通に行われている、カウンセリングについて詳しく触れていますし、
私、雲井のプルフィールもかなり書かせていただきました。また、各種の診療内容や機材の説明なども充実しています。

全体にブログで組まれていますので、内容に変更があった場合も適切に改変していきます。

そんなわけですので、ときおり、覗いていただければ光栄です。

まずは、HPリニューアルのご紹介まで...

2012年1月 6日

院長の雲井です。

2012年もいよいよ始まりました。

皆さま、明けましておめでとうございます。本年もどうかよろしくお願いいたします。

今年は世界的に大変な年です。ヨーロッパは財政破綻するか、しないかの瀬戸際。アメリカは不人気大統領の再選なるかどうか、お隣の韓国も選挙、北朝鮮は????、中国は経済にかげりが・・・

こういう中で、日本への風当たりも一層厳しくなるということは、素人でも想像がつきます。ほんとに大変ですよね。外圧だけでなく、震災後の復興問題、消費税の問題と内政もえらいこっちゃです。

そういうわけで、当院もしっかりと腰を据えて世の中の変化に対応しなければと思っています。皆さまの健康維持に貢献することで、厳しい1年をのり越えられる様な皆さまの体の基礎づくりができればうれしいなと思います。

かたいお話はここまで。

みなさん、お正月は楽しく過ごされたでしょうか?

私はいつも通り、大阪に帰省いたしました。老母と正月を迎えました。今年は新幹線では何もなく、久しぶりに寝ていることができました。ついてるな、今年はと思いました。

いつもそうするのですが、東京駅で車内で読む文庫本を買います。

今年は、東野圭吾さんの「ガリレオの苦悩」でした。実は、私の実家は大阪市生野区なのですが、なんと、東野さんの本籍も同じなんですよ!というわけで親しみを覚えてしばしば本を買ってます。

ガリレオシリーズは、ドラマや映画でよく知られてますよね。「容疑者Xの献身」はトリックがよかったですね。もちろんここで、ネタばらししたりしませんよ。ご心配なく。この人の中でもトップかなと思います。

その他のガリレオはとても面白いし、短編をうまくまとめてますよね。すごい科学知識だと感心します。もちろん、これは実行不可能かも...というのもありますが面白いのはおもしろいと思います。

私はドラマも映画もあんまり見てません。原作だけを読んで楽しむのが好きです。逆に映像化したものを見たら、原作読んでも面白くないことが多いです。

小説はイマジネーションを著しく刺激するので、勝手に頭の中で主人公の映像が出来上がっていきます。それが楽しいのです。本は人を無限の創造世界にいざなってくれますから。

そこに、後から他人が作った映像を見せられても、ちょっと・・・・。福山雅治はとてもかっこいいし、湯川准教授として遜色ないでしょうが、やはり自分のイメージとは合致しないですから。

じゃ、おまえはどんなイメージの湯川准教授なのかって質問が飛んできてると思います。んんーー、やはりそれは内緒です。話すと笑われそうなんで...。

ともかく、本は素晴らしい。みなさんもできるだけ本を読みましょう。なーんてね。そして、イマジネーションの能力を高めましょう。えらそうですが、アニメや漫画はどうしても最初から映像化されてるので、そればっかりだと、想像力がなくなりそうで、日本の将来が心配です。あらら・・・そんなオチかい・・・

それでは、今年もがんばりますのでよろしくお願いします。

2011年12月 2日

こんにちは、院長の雲井です。


みなさんお元気ですか。

このあいだ、ネットにあったのですが、「家政婦のミタ」が大人気だそうですね。最終話でもないのに、ドラマの年間最高視聴率を獲得したそうです。自分はこのドラマを見ていないのですが、ネット上での評論が面白かったです。今クールのマスコミ予測では、「南極大陸」が上位を獲得すると思われたようです。キムタク主演ですから当然でしょうけどね。しかし、実際は初回こそ高視聴率だったものの2回目以降は下降の一途をたどり、20億円の予算をかけたテレビ局は大慌てという展開だそうです。キムタク神話もこれまでか...というところでしょう。

で、その面白かった評論では、「南極大陸」でのキムタクの髪型や雪焼けしていない様子に違和感を覚えた視聴者が多いのではという見方が大方の解説である中で、全く別の面から低視聴率の解釈をしていました。

今や、視聴者の多くがバブル以後に成人している。つまり、自分やその周囲で高度成長期のような成功体験を持っていない。そのような成功体験のない人からみると、「南極大陸」での日本復興の証としての南極観測という目標やそれに向けての人々の熱い思いと行動がとてもうそくさく見えるのではないか。出演者が熱く演技すればするほどしらけるのではないか。

その一方で、「ミタ」では、母親の自殺、信用のない父親、暗い過去を持つ家政婦などが、自分たちの身の回りで事件報道などを通じて現実として存在し、リアルに感じられる。

そうした理由でこの視聴率の結果が出ているのではないかと、評論していました。

思わず、鋭いなと思ってしまいました。

私自身は、高度成長期・バブルを知る世代ですから、苦難を超えての成功・ハッピーエンドというドラマについては何の違和感もありませんし、面白いと思えます。

しかし、たしかにそうした体験のない世代の人から見るとリアリティがない、うそくさいとなるかもしれませんね。人間は経験のいきものなので、自分が知らないことは信用できませんからね。

ただ、現実の日本の状態を考えると、全く逆のことを思ってしまいます。地震での未曾有の国難に臨んで、いまこそ、「南極大陸」での観測隊派遣事業と同様に、復興への熱い取り組みが求められているのです。うそくさい・リアリティがないというようなネガティブな意識は捨てて、皆が一丸となって日本の復興というリアルな目標を実現していくべきだなと考え込んでしまいました。

なんか久しぶりに難しいこと考えてしまいました。以上、コラムでした。

2011年11月13日

こんにちは、院長の雲井です。

みなさん、お元気ですか?

急に寒さが訪れて、体調など崩さないように、お気を付け下さいね。

さて、当院は、来年に向けて医院をミニリニューアルすることになりました。

①診療室の一部改良

②ホームページ(HP)の全面改定

この2点からなっています。①については今は詳細をお話しできませんが、②については全面的に内容を変えようと思っています。今のHPはかなり古くなっており、内容を追加すべき部分も多々あります。

今度のHPでは、複数のサイトを併設するような形にしたり、ブログ形式で業者の方の手を経なくても、どんどん書きたせるようにします。ですから、常に最新情報が掲載されていることになります。

業界を問わず、HPは無くてはならないツールになっていますので、今回のリニューアルは遅すぎるくらいの感があります。これまで、当院のHPにおける不備でご迷惑をお掛けしたケースもいくつかあったと思います。その点についてはこの場をお借りしてお詫びします。

新しいHPは来年1月中にはアップの予定です。どうかよろしくお願いします。

2011年5月 3日

みなさん、こんにちは!院長の雲井です。

GWのただなかですが、みなさん、どのようにお過ごしでしょうか?

箱根の温泉街が閑散としている(マスコミがたびたび取り上げたせいか、実際はそれほどすいてはいないようです)とか、いろんな風評被害で観光事業が落ち込んでるという話をよく耳にしますね。農業や漁業でも大きな被害が出ています。

私のようなものが言うことではありませんが、あの日から日本は落ち着かない国になっています。出口の見えない焦燥感に国中が動揺していますね。

私自身も震災直後の現地の悲惨な映像からの衝撃、その後の原発問題や計画停電と物資の不足と続いた言いようのない不安が、どうしても頭から離れず、「このまま仕事を続けていけるのか・・・続けていていいのか・・・何をしていいのか分からない...」という思いが脱力感に結びついていた時期もありました。

しかし、被災地の方々の中から、歯を食いしばって頑張ろうとする意志の強い、根性のある人たちが少しずつ増えていくのを見るうちに、被災もせず、家族も元気で家もちゃんとあるし、仕事も失っていない自分が、こんな心持ちでどうするんだという考えが強くなってきました。

確かに、放射線の問題は今後どうなるか分からないし、東北地方の産業の壊滅的な被害が引き起こした産業界への巨大なダメージがいつ回復するか見通しがつかないでしょう。私のような者ががんばったところで何の助けにもならない。個人の努力ではどうにもならない未曾有の事態なのです。

ある日、私の医院の非常勤の医師が、被災地での遺体の身元確認や歯科保健指導などのボランティアに行こうかと思っているのだけど・・・という相談を受けました。その先生の考えは素晴らしいなと思いましたが、同時に、そうした直接の社会貢献だけが被災者や国への奉仕ではないという考えにもいたりました。たとえ、私の仕事が直接に役に立たなくても、日々の診療を通じて人々のお口の健康に貢献していくべきなのです。そうすることで、人々のなかの小さな不安を取り除けるでしょうし、それがやがてちりも積もれば山となるということで、間接的に世の中のお役にたてる!巡り巡って被災地の方々の一助になると信じて頑張っていくしかないでしょう。

がんばろう日本!とは、そうした日本国民ひとりひとりの小さな小さながんばりの積み重ねではないでしょうか。できる範囲でいいと思うし、それ以上のことをしても無理がかかってかえってダメ。でも、明日が分からないからどうしていいのか・・・というマイナス思考もダメ。未曾有の危機なんだから、未来の心配ばかりしても意味がないと思います。私にも未来のことはわかりません。でも、あとから、もっとこうしとけばよかった・・・という思いに悩まされないように毎日を過ごしたいと思います。

歯科医院のブログに書くことではないかもしれないけど、あの日から2か月近くがたとうとしているGWに机に向って、この期間の自分を振り返ってつらつらを綴ってみました...。

では、みなさま、またお会いできる日まで(ちなみに、5月1日~5日までお休みをいただいております)。

2011年1月 4日

院長の雲井です。

明けましておめでとうございます。本年もどうか宜しくお願いします。

今年のお正月は寒くて大変でしたね。山陰では大晦日から2日まで車の中に閉じ込められた人がいたり・・・ほんとにお気の毒です。

私事で恐縮ですが、例年、お正月は大阪の実家に行くようにしています。大晦日には何故かお墓参りが恒例になってしまいました。それも、母方と父方の両方に行くのです。

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変わってますよね。でも、そうしているのは母親ではなく、実は私なのです。めったに帰ってこないので、せめて帰ったときくらいは、先祖にお参りしようという妙な信仰心が湧いてくるのです。母方のお墓は遠いので、わざわざレンタカーまで借りて行きます。もう10年以上も続いている恒例行事で、年老いた母もいやいやついてきてもらってます。レンタカーの会社のおじさんも私の名前を覚えてしまったような具合です。

※写真は御堂筋のイルミネーションがきれいだったので貼り付けてみました。本文には何の関連も有りません。

でもご先祖様にご挨拶するのは、なにかすっきりとした気持ちになれるもので清々しくなりますね。みなさんは、年末恒例の○○というようなことはありませんか?

もし、おもしろいのがあったら、診療の際にでもぜひ教えてくださいね。

おっと、また、よもやま話になってしまいました。

昨年同様に、また、それ以上に、みなさまの歯の健康に貢献できるように今年も頑張ってまいります。みなさまが、一生、おいしくご飯を食べることができる・・・そんな、「口福」な人生を送ることができるように、微力ながらお手伝いが出来たらなと思っております。

お困りのことがありましたら、どうぞお電話ください。なお、予約が混みあっていろいろとご迷惑をおかけしている点につきましては、この場をお借りしてお詫び申し上げます。そうならないように努力を続けてまいりますので、ご理解いただければ幸いです。

今年もみなさまに幸多からんことを心より祈念して、新年のご挨拶に代えさせていただきます(なんか、結婚式のスピーチみたいになっちゃいました)。

2010年11月21日

院長の雲井です。

皆さん元気でお過ごしでしょうか?11月18日は何の日だったかご存知ですか?

そう!ボジョレーヌーボーの解禁日です。ワインに多少とも興味のある方ならご存知ですよね。

今日はちょっとその話を書きたくなりました。

「ボジョレーヌーボー」は、ブルゴーニュ地方産の試飲目的の赤ワイン。摘みたてのガメイ種をマセラシオン・カルボニックと呼ばれる特殊な醸造法で急速発酵させたものです。当然ながら、軽い飲み口のフルーティな仕上がりになります。その年のブドウのポテンシャルを評価することができると言われています。

もちろん、醸造酒はいきものなので、その後の熟成により評価は変化していきます。たとえ、非常に高い評価のヴィンテージであってもその後に評価レベルが1~2段階下がってしまうこともあるのです。したがって、非常に高評価であった2009年のヴィンテージの今後の変化は注目に値しますね。

よくあることなのですが、「ボジョレー」と聞くと、全部が新酒のことだと勘違いされている方がいらっしゃいます。ボジョレーは生産地名であって「新酒」のことではありません。

ボジョレーにはクリュ・ボジョレーといわれる特定の生産地があり、特に、「ムーランナヴァン」「サンタムール」などが有名です。ガメイ種は長期熟成には向かないので深みのあるあじわいではなく、さわやかな軽口のワインです。ほとんどが赤ワインですが、ごく少量の白ワイン(シャルドネ種)も作られています。隣接するマコン地域は逆に白ワインが多くなります。

今年・2010年はどうなんでしょうかね。さきほど、ワインを買ってきました。今晩、早速試したいと思います。

そうそう、ヌーボーはちょっと生臭いので、少しだけ冷やして飲んだ方がよいようです。

今日はウンチク話になってしまいました。それではまた、診療室でお会いしましょう。

2010年9月12日

こんにちは院長の雲井です。

今日は、ちょっと皆さんに聞いていただきたいことがあります。

こんな話を患者さまにお話ししていいのかとちょっと躊躇しましたが、やはり書かせていただきます。

それは、お子さま連れのお母さまへのお願いです。

われわれのスタッフは、小さなお子さまのいらっしゃる患者さまへのサービスとして、お母さまが治療を受けている時間に待合室でお子さまの面倒をみております。

ときには、お母さまと切り離されて泣きじゃくるお子さまもいらっしゃいます。どんなに泣いていてもスタッフは一生懸命あやし続けます。

また、中には興奮して吐いてしまうお子さまもいらっしゃるのです。

そんなときでも、スタッフは冷静に対処して、後始末を行います。

こんなに頑張っているスタッフです。

ほとんどのお母さまは治療を終えて、お子さまの元に戻る際に、「ありがとうございました」「すいませんでした」などのねぎらいの言葉をスタッフにかけていただけます。

スタッフも労が報いられる瞬間です。

しかし・・・しかしです。最近、ときおり、お子さまが吐いてその処理をスタッフが行っているにもかかわらず、何のお言葉もなくそのまま会計をする方や、どうして吐かせてしまったの?くらいのノリで軽くスルーなさる方の姿をお見かけすることがあります。

われわれスタッフも人間です。

スタッフなんだから奉仕は当たり前でしょ!というような扱いはおやめ下さい。

われわれスタッフを人として扱えないというのなら、われわれもそういう方を患者さまとして対応することはできません。

私の基本的な考えのひとつに「患者と歯科医師」という立場の前に、人として向き合う」というものがあります。

HPのフロントページに書いてあります。

これは決して、一方通行のものではなく双方向性なのです。

人と人との絆が薄れているといわれて久しい世の中ですが、それだからこそ感謝やねぎらいの気持ちは言葉に表すべきだと思いますが、いかがでしょうか?

人と人との絆を回復させるのは、想いを言葉に表すということも重要なファクターだと思います。

偉そうなことを書いて申し訳ありません。

少しでも皆さまと良い関係を築きたという思いからですので、御理解いただければ幸いです。

2010年6月 6日

こんにちは! くもい歯科クリニックの雲井です。

このぐるぐるブログもだいぶ長くなってきましたね。スタッフのみんなには感謝しています。

そういうわけで、今日は私のコーナーとなりました。

今月は父の日がありますね。実は、今度の日曜日は父の17回忌になります。なんとなく、父のことを思い出したので、今日はそんな話を書こうと思います。

私の父は、大正最後の年に生まれ、11人兄弟の末っ子でした。成人ののちに眼科医にとなりこれを一生の仕事としていました。実家は早くに祖父が亡くなったため祖母は相当な苦労をして父親たちを育てたようです。長女や長男が先に社会に出て、生活費を家に入れて、家計を助け、私の父も三重医専(現三重大医学部)を卒業させてもらったそうです。

そういうあまり恵まれない少年時代を送ったことが、父の人格形成に大きな影響があったのでしょう。自分の食いぶちは自分で得なければならない。そういう考えが父の行動に如実に表れていました。私の無駄遣いをきつくしかりましたし、だらだらと遊んで勉強しない態度に軽蔑のまなざしを向けられました。

そういう思いは、生活が楽になるにつれて反動となっていったようです。特に、食べ物について非常に贅沢になり、息子の私が見てもカロリーの取りすぎ、塩分の取りすぎは明らかでした。晩年ですが、見るに見かねて食事について注意をしたことがあるのですが、「自分の金で何を食おうがわしの勝手だろう!」と、取り付く島もない返答でした。三つ子の魂、百まで...ということでしょうか。

そんな父も、不摂生がたたり、最後は腹部大動脈瘤が破裂して、出血多量でなくなりました。享年67歳でした。幼少期は苦労が多く楽しみの少ない人生を送り、中年期以降は反動的に飽食の限りをつくしてわが身を滅ぼすことになったとも思えます。

こんな風な書き方だと、碌な人生でなかったように聞こえるかもしれませんが、そうした一方で、30年以上にわたり、地域の医療に貢献し続けたのは間違いありません。ピーク時には一日で400人の来院者があったと聞いています。また、死ぬ間際まで、酸素吸入のお世話になりながらも、完全に仕事を辞めることはせず、診療所に足を運び続けました。葬儀の際には500人以上の方に参列していただき、喪主の私が一番驚きました。

父は立派な町医者としての一面と、身勝手で人の言うことを聞かない一面を併せ持っていたように思えます。人間は多重な側面を持って生きているのが普通ですから、特に珍しいわけではありませんが。自分も人の親になったこの数年、以前に比べて父のことを思い出すことが増えました。自分の娘たちには、「父親」はどのように映っているのだろうか。できれば、私の父の良い面を真似して娘たちに接していきたいなと思います。いつか、娘たちがブログを書く際に、良い父であることを書いてもらいたいなと思いながら、今日のお話を終りにします。

2010年1月 3日

院長の雲井です。

あけましておめでとうございます!!本年も皆さんにとって良い年となりますよう祈念いたします。(トラ!トラ!トラ!ワレ奇襲ニ成功セリ)

実は私事ながら、昨年の12月6日に2人目の子供を授かりました。一人目とは違った感慨があるものです。特に、この子は心臓の中核に穴が開いていることがわかったので、ちょっと行く末にも不安があるのです。幸いにもたいした穴ではないことが検査で判明しましたが・・・

話は変わりますが、正月はほぼ毎年、大阪の実家に帰っています。年老いた母が一人おりまして、日ごろ、親孝行も出来ないので、せめて盆・暮れぐらいはと思い、特別なことがない限り帰阪するようにしています。そして、妹夫婦とその娘も呼んで、母を囲んで食事会をしております。

そんなわけで、暮れも押し迫ると毎年、新幹線に乗ることになります。以前はそうでもなかったように思うのですが、ここ数年は、実に席運が悪い・・・・。ある年は、酔っ払いの親父さんの隣で、くさい息をかがされながらの2時間半。別の年は、最近問題になっているコロコロ付きのバッグを持った十代のヤンキー姉さんの横で2時間半(バッグを前の座席との間に挟みこむのでトイレに行けないんだけど)。昨年は、またしてもコロコロ姉さんの横になり、なおかつノートPCを始められてチャカチャカチャカチャカの中で、2時間半。バッテリーが早く上がれとひたすら祈っておりました。

そして今年です。またまた若いレディの横になりました。コロコロなし、PCなしです。やったー。これでゆっくり新大阪までいける!!   と、思ったのもつかの間、すぐ後ろの席から「ひゃははは、ひゃははは」と元気な笑い声。3歳くらいの男の子を連れたご家族でした。車内を見渡すと、元気な子連れのご家族はここにしかおりません。なんという不運・・・。しかし、ふと思ったのは、自分にもそれくらいの子供がいるだけに、こんな狭い車内で静かに出来るわけないよな・・・多少は暴れても普通じゃないの・・・でした。

子供がいないとわかないであろう感慨に、自分も人の親になったのだなぁと、なんとはなしにうれしくなった次第です・・・でも、もうちょっと静かにできんかなぁ

PS.1月6日から診療します。よろしくお願いします。

2009年8月10日

こんにちは!院長の雲井です。

気がつけば今年も早くもお盆になってしまいました。年を取るごとに1年の長さがどんどん短くなって、この間、正月だったのにとか、ゴールデンウィークは先日だったのにとか、そんな感想を覚えることがやたらと多くなっています。自分が十代だった頃は本当に一日が長くて、いつまでたっても日が暮れないような毎日だったのがほんとに幻のようです。

そんな感慨に耽ってしまうのは、当院がリニューアルしてから既に1年近くが経過していることに気付いたからです。医院をきれいにしたことで皆さんに喜んでもらえているようでとても嬉しいです。それと同時に、どうやら「カウンセリング」のシステムが徐々に皆さんに受け入れてもらえているようなのでほっとしています。

「カウンセリング」は初診時には私が診察する前に事前にスタッフといろいろとお話しする機会です。この際に患者さまの「主訴:お困りのことがら」をおたずねするだけでなく、「治療に関するご要望」「これまでの歯科での経験でやってほしくないこと・いやだったこと」など初めて会う医師に話しにくいことをいろいろとお聞きします。スタッフという医師よりはずっと話しやすい立場の人間が聞き手にまわることで皆さまはより気楽に話ができるのではと思っています。そうして皆さまの本音を聞き出して、これを医師に伝えることで、はじめての受診での不安を少しでも取り除くのが狙いです。

さらには、治療に際しても治療方法についてのさまざまな情報提供を目的に、いろんなカウンセリングを行っています。たとえば、被せものをする治療の際に「どんな方法があるのか」「それぞれの方法の違いは何か」「費用はどう違うのか」など患者さまにとって重要な情報を提供することで、患者さまの選択肢を広げ、ご自分で判断できるようにと思っております。

これまでも当院では皆さまのご要望などについての情報収集やその反対の各種治療に関する情報提供に力を注いでまいりましたが、「カウンセリング」のシステムを取り入れたことで、より効果的な情報収集と情報提供が可能になったように思います。

もちろん、カウンセリングそのものへの賛否もあるとは思います。ですから、カウンセリングを受けたくない方はどうぞ遠慮なくおっしゃってください。必ず、ご希望通りにいたします。そうした方には、旧来のスタイルで治療を行っていきますのでご安心ください。けっして押し付けるつもりはございませんので...。

カウンセリングそのものもまだまだ、改良すべき点は多々あるかと思います。どうかご感想があればどしどしお申し付けください。ありがたく傾聴させていただきます。

今後とも皆さまのご要望にこたえるように努力を惜しまぬ所存です。よろしくお願いします。

2009年4月11日

こんにちは、院長の雲井です。

「スタッフルームのささやき」ということで、うちの常勤スタッフに記事を書いてもらいましたが、これも山越くんで一巡ということになり、私の番が回ってきました。

実はいいネタがないのですが、いまさら、自己紹介もないので、今日は、以前に失われた「ノートブック(たしかそんな名前)」という、ブログ以前のコラムから、思い出深い作品を再録します。

これは、もう5,6年も前のことなのですが、高速道路を運転中の出来事です。私は自宅から、毎日、第3京浜を使って通勤しています。運転はもともと好きだし、気晴らしになるので全く苦になりません。しかし、同じルートばかり通っていると、慢心が生まれてついついスピードも出てしまいます。その日も、時速100km+XXkmで、追い越し車線を爆走しておりました。都築近くの緩やかなカーブに差しかかったとき、突然、左の前輪あたりから、「グガァーースココンスココン、バフッ・・」と表現困難な連続音が発生し、大きくハンドルがとられそうになりました。様子から、すぐに左前輪バーストとわかりました。普通なら高速での走行中でパニックになってもおかしくない状況だったのですが、どういうわけか「急ブレーキ・急ハンドルはしてはいけない」と頭に浮かび、エンジンブレーキで減速しながら、ゆっくりと走行車線わきの路肩で停車し事なきを得ました。我ながら、見事な対応で感心してしまいましたが、「あれ、なんかこれ、見たことあるな」という思いがよぎりました。「これと同じのをどこかで見たことがある...えっデジャブーなの?」と考え込んでしまいましたが、「そうだ!あれだ!コロンボだ!!」と、答えが見えました。はるか昔、中学生のころ、ピーター・フォークの「刑事コロンボ」が大ブームで私は、猛烈にこれにはまってしまい、テレビ放送は全部見たし(当時は一般家庭で録画はできません)、ノベルズもほぼ全巻そろえるという狂の付く大ファンだったのです。シリーズの「パイルD3の謎」の中で、犯人が殺人を犯したあと、死体を車のトランクに入れて高速道路を走行中にバーストするのですが、、巧みなハンドルさばきで路肩に車を停めるシーンがありました。ところが、たまたま付近を走行していた白バイの警官がこれを見て犯人の車に近づき声をかけます。「いやぁ見事なハンドルさばきだったな、あのスピードでパンクするとパニックになって急ブレーキ・急ハンドルで事故るやつもいるが、あんたは冷静だったな」とほめてから、「さあタイヤ交換を手伝うよ。トランクを開けてくれ」と言われて、窮地に陥るシーンがあった!!きっと、とっさにあのバーストシーンが頭に浮かんだんだ!思わず、刑事コロンボの大ファンでよかった!!と思いましたし、「くだらん小説を読む時間があったら勉強しろ!」と父親にどなられながらもこっそりとノベルズを何度も繰り返し読んでいたことが役に立ったんだなと思いました。世の中に無駄な知識などないということを実感した出来事でした。

どうですか?これ、実話ですよ。人間、何が役に立つかわかりませんね。歯科には全然関係ないけど・・・( ̄Д ̄;;。無駄な知識をあなたに・・・雲井でした。

2008年3月 9日

さて、前回の続きです。って、もう1カ月以上過ぎてしまいました。ほんとに、筆不精で困ります...。前の回を読んでから、こちらをご覧ください。

前回のポイントは、

①国民病の観のある歯周病の予防・進行抑制には、「歯石・着色」の定期的な除去が欠かせない。

②しかし、一般的にこの除去に用いられる「超音波発生器」の影響により、歯の表面に細かなキズがつく可能性がある。このキズが多くなると、ひどい場合には歯石・着色がつきやすくなってしまうこともある。

③このキズの問題は長く放置されてきたが、最近の技術進歩により解決の兆しがみられる。

以上でしたね。では、③について、より詳しく書いてみましょう。

前の回の最後で触れたように、ナノテクノロジーと言われるマイクロ技術の進歩で、微粒子の中に歯の成分を含ませた研磨剤が開発されました。この研磨剤(トリートメント剤)を「歯石・着色のおそうじ」をした後のきれいになった歯の表面に擦り込むことで、ミクロのキズを補修することが可能になったのです。この作業を我々は、「トリートメントケア」と呼んでいます。わかりやすい例では、髪の毛のキューティクルをトリートメント剤で補修するのと似ています。ダメージを受けた髪の毛のツヤを取り戻すの近いイメージです。

もちろん、効果には個人差がありますので、すべてのキズを補修できるわけではありませんが、トリーメントケアを行わない場合は、キズが残るリスクは全く解消されないわけですから、この技術の有用性は自明でしょう。

したがって、「歯石・着色のおそうじ」の直後にこの研磨剤を擦り込む作業を行えば、キズを放置するリスクを軽減することができるのです。

さらに申し上げるならば、「トリートメントケア」は「歯石・着色のおそうじ」の直後に1回行って、さらに3ヶ月後にもう1回行うのが理想的です。歯磨きや食事などを通じてミクロのレベルでは歯の表面はわずかにすり減ってくるので、ミクロのキズを補修したトリートメント剤がはげ落ちてくる可能性があります。したがって、これを補うために、トリートメントケアを繰り返すことが望ましいのです。

まとめますと、トリートメントケアを取り入れた「歯石・着色のおそうじ」のサイクルは次のようになります。

Ⅰ.歯石・着色のおそうじ

Ⅱ.直後のトリーメントケア(1回目)

Ⅲ.3ヶ月後のトリートメントケア(2回目)

Ⅳ.さらに、3ヶ月後の歯科医院での検診(つまり、Ⅰへ戻るわけです)

ちなみに、「トリートメントケア」は保険での適応はございません。施術料は4.200円です。

いかがでしょうか、「トリートメントケア」を取り入れた、歯周病からお口を守る、新しい取り組みをあなたも試してみませんか?汚れのないきれいな歯でにこやかな笑顔の毎日をお過ごしいただくために。

さて、次の回では、「トリートメントケア」の上を行く、「PMTC」のお話をしましょう。

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くもい歯科クリニッ​ク 院長 雲井秀樹

くもい歯科クリニッ​ク
院長 雲井秀樹

北海道大学歯学部卒

鶴見大学歯学部小児歯科学教室助手職を7年間務めたのちに、当地にて開業。

ファミリアキッズ駅前園 園医

日本歯科医師会会員 日本小児歯科学会会員