新しい年に 【二子新地のくもい歯科】
みなさま、あけましておめでとうございます!
院長の雲井です。
今年も皆様にとって良い年であることを祈念します。
我々くもい歯科クリニック一同、本年も精一杯、皆さまのお口のケアを通じて健康増進に貢献できるよう努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
コロナ窩が依然として続いております。ストレスフルな世の中ですね。もともと現代人はストレスがかかりやすいのに、この状況です。追い打ちをかけるように、戦争や物価高です。いやがうえにも、気持ちが重くなりますよね。
お口についていえば、マイナスの気持ちの時に起こりやすいのが、
「歯ぎしり・くいしばり」です。
日頃の診療で、ほんとによく見かけます。
やっている証拠がお口の中に残るので、専門知識があればすぐにわかります。
「歯ぎしり・くいしばり」は歯の寿命を確実に縮めますので、要注意です。
しかし、これが困るのですが、自覚のない人が多いのです。個人の感想ですが、半分以上の人が「そんなことしてません」とおっしゃいます。
10月に同じようなブログを書いてますが、
今回はお口に残る、歯ぎしり・くいしばりの証拠について書きますね。
①奥歯の辺りの頬っぺたの内側にすじのような跡がついている。
あるいは、奥歯の辺りの下の側面にすじのような跡がついてる。
これはくいしばっているときは頬や舌にも力が入っているので、歯に粘膜・舌が押し付けられるために跡が付くのです。
②にっと笑ったときに前歯の高さがそろっている
あるいは糸切り歯の先端が平らになってる
これは歯ぎしり・くいしばりで歯がすり減るのですが、その結果として前歯や糸切り歯の高さがそろってくるのです。本来は高さに多少の差があるので、笑った時に前歯・糸切り歯の高さがそろうことはないはずですが...鏡で見て確認してください。
③冷たいものがしみるようになってきた
これは、必ずしも歯ぎしり・くいしばりの証拠とは言えませんが、異常な噛みしめの力が歯にかかり続けると、歯の構造上歯茎との境目あたりの歯の表面に細かいひび割れが生じやすくなります。そうすると、知覚過敏と同じような症状が見られるようになるのです。
③だけでは歯ぎしり・くいしばりとは言えませんが、③に①や②が加わると「間違いない」ということになります。
そんなわけで、①②③の症状に心当たりがあれば要注意ということです。
さて、また長くなってしまったので、今回はここまで。
最後に、最近の知見で効果の高い行動療法(自分で心掛ける対処法のこと)
こちらを紹介しますね。
簡単な方法なのでぜひ実行してみてください。
いきますよ。
舌の先端を上顎の前歯の後ろの土手に当ててください。普段から、習慣的にそうしていてください。
そうすると何がいいかというと、力を入れて噛むことはできないのです。
舌を上顎の前歯の後ろの土手につけたまま、しっかり噛むことは難しいです。
つまり、舌のポジションを工夫することで無意識の噛みしめを防ぐことができるのです。
「くいしばり・噛みしめ」の心当たりのある方はぜひやりましょう。
いつもそうするようにして、くせにしてしまうことがポイント。
たまにやるだけではダメですよ。
それから、間違っても舌の先を前歯の裏側に当ててはいけませんよ!
土手に当ててくださいね。前歯の裏側に当て続けていると、前歯が動いてしまう可能性があります。歯並びが悪くなるかもしれません。
それではまた。