噛みしめ・くいしばりの対処法 【二子新地のくもい歯科】
こんにちは、院長の雲井です!
みなさん、コロナの影響もやや遠のき、旅行に出かけたり、みんなで食事や飲み会も少しですが、復活してきました。駅前から歩いていても、マスクを外している人を見かけることもだんだん増えているように思います。平常生活が早く復活することを祈ってやみません。
ところで、コロナ禍のせいもあると思いますが、「噛みしめ・くいしばり」を見かけることが実に多いです。ご本人が自覚している・していないはありますが、患者さんの10人に1人...いや2人はやってらっしゃいます。
噛みしめ・くいしばりの害は
①自分の歯を破壊する
歯が割れる。根が割れる。根が割れると抜かないと治らないことが多いです。
②顔の形が変わる
長い間、くいしばりを続けていると、えらが張ってきます。小顔がいいとか別に思いませんが、女性の方では「小顔」を理想と思う人も少なくないでしょう。
くいしばりを続けると、小顔とは真逆の効果があります。
③歯周病を悪化させる
現代日本人の8割以上が程度の差こそあれ、歯周病の症状を持っています。歯を支える歯肉や骨に過剰な負荷を加えるのがくいしばりです。歯周病で弱っている歯肉や骨にさらにダメージを与えることになります。泣きっ面にハチとはこのことです。
まだまだ、他にも悪影響がありますが、いっぱい書いても読み飽きてしまうところでしょう。
こうした困った癖である「嚙みしめ・くいしばり」ですが、根本的にこの癖を辞めさせることはなかなか難しいところです。
何しろ、無意識にやっている人が非常に多いのですから。
我々、専門家が患者さんに「やってるでしょ」と指摘しても「やってないです」という人も多いくらいです。
しかし、最近の知見で効果の高い行動療法が報告されています。
最後に、こちらを紹介しますね。
簡単な方法なのでぜひ実行してみてください。
いきますよ。
舌の先端を上顎の前歯の後ろの土手に当ててください。普段から、習慣的にそうしていてください。
そうすると何がいいかというと、力を入れて噛むことはできないのです。
舌を上顎の前歯の後ろの土手につけたまま、しっかり噛むことは難しいです。
つまり、舌のポジションを工夫することで無意識の噛みしめを防ぐことができるのです。
「くいしばり・噛みしめ」の心当たりのある方はぜひやりましょう。
いつもそうするようにして、くせにしてしまうことがポイント。
たまにやるだけではダメですよ。
それから、間違っても舌の先を前歯の裏側に当ててはいけませんよ!
土手に当ててくださいね。前歯の裏側に当て続けていると、前歯が動いてしまう可能性があります。歯並びが悪くなるかもしれません。
気を付けてくださいね!
それではまた。