現状報告 アポイントが開く傾向にあります。すいません。。。
こんにちは! 院長の雲井です。
最近の当院はたいへんです。慢性的な人員不足に見舞われており、いつも人手が足りません。
患者さまへのきちんとしたサービスを医院一同心がけているので、どうしてもアポイントを少なくせざるを得ません。アポイントを増やせば増やすほど、一人一人の患者さまへのサービスが低下してしまいます。
医療は技術的な部分だけでなく、ホスピタリティも重要であると認識しているので、アポイントを制限してでもサービスの維持を図っている次第です。
患者さまにおかれましては、ご不便をおかけして申し訳ありません。
今後も人員の補充に努めてまいりますのでご容赦のほどをお願いします。
それにしても、求人しても応募が少ないのです。近隣の方で助けてもいいよと思われる方がいらっしゃれば、HPの求人ページをよくご覧の上、応募くださいませ。
さて、お話は全く変わりますが、今年の大河ドラマ「真田丸」を見ています。大河ドラマは長い間見なかったのですが、堺雅人さんのファンでもあり三谷さんの脚本と聞いて久しぶりに見ています。なかなか面白いですね。
特に、真田昌幸(草刈正雄さん)はいいですね。この人物は史実でも本当にあっちへいったりこっちへいったり、自分の後ろ盾を求めて、節操なく裏切りを繰り返したことが知られています。草刈さんではかっこ良すぎますが、おそらく本物もとぼけた様子でのらりくらりと、世の中を渡っていくタイプだったろうと思います。
節操のない人物として戦国時代ファンの間でもどうでしょうか・・・決して人気のある人物とは言えないとは思います。しかし三谷ストーリーはそこをうまく表現していますよね。小勢力の悲しさと逞しさが描かれてなかなか人間味のある人物となっています。
大河ドラマの話は史実に基づいた小説なのですが、ときには史実そのものをミスリードしてしまうこともままあるようです。
昔、「国盗物語」(司馬遼太郎)では斉藤道三は一代の梟雄として描かれましたが、実は二代にわたる下剋上の末の美濃支配だったことが最近分かってきました。すると、「なんだ司馬遼太郎はうそつきじゃないか」などということを言う人もネット上などには見られます。しかし、「国盗物語」は史実ではないのです。詳細な取材のもとで書かれてはいますが、小説にすぎません。
しかし、大河ドラマなどで人気になるとそれが史実であると思い込む人が少なからず出てきます。これが数が多くなると、小説が事実として後世に伝わってしまうことすらあるのです。恐ろしいですね。
また、時の権力者はこうした文献を利用して自分の都合のいいように歴史を改ざんしミスリードしようとさえしますね。
戦国時代最大のミステリーと言えば、「本能寺の変」ですが、これほどいじられる内容も他にないでしょう。ときの最高権力者をその絶頂期に、彼の組織のナンバー2ともいえる人物が弑逆するのですから。しかも信用できる歴史的資料が乏しいので、ミスリードのし放題です。
明智を陰で操る黒幕説は枚挙にいとまもなく、しかもほとんどが歴史資料の裏打ちのない想像の産物と言っていいものばかりです。たまーに相当な調査と史実への理解に基づくものもありますが・・・。
織田のあとを襲った豊臣は当然ながら、先の織田をよくは書かないし、明智については極悪人に仕立て上げようとします。そして自分はそれを打ち取った英雄というわけです。「惟任退治記」などは秀吉が自分を美化するために祐筆に書かせたミスリードのための偽書というべきものなのですが、それに書かれている内容は今日では半ば史実として扱われているのです。
全く権力の所作のおそろしさですね。史実とされるものについてはいつも心眼をもって対応していきたいですね。
以上、戦国オタクを語る院長雲井でした。