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2008年1月27日

お久しぶりです。気がつけば半年も何も書いてませんね。がっかりだよ!という、訪問者の方の声が聞こえそうです。

そこで、今日は、当院の最近の治療技術についてお話しますね。

みなさんは、「歯石・着色のそうじ」をしたことがありますか?お口の健康を考えていらっしゃる方々は、きっと経験がおありでしょう。いまや国民病と言ってもいいくらいに罹患率(単位人口当たりの有病率)の高い「歯周病」の原因のひとつである「歯石・着色」。これらは唾液の成分が歯に沈着したり、飲食物の色素が付着したもので、一度、取り除いてもある程度の期間がたつと再び歯についてしまいます。ですから、「歯石・着色のそうじ」は定期的に行う必要があるのです。

この「歯石・着色のそうじ」を歯科医院で行う際には、多くの場合で「超音波発生器」という器械を使用します。超音波振動を利用してそうじを行うのですが、手軽で効果が高いという利点があるものの、歯の表面に顕微鏡レベルの細かなキズ(クラック)を生じることがあり、これを放置したまま、超音波発生器によるそうじを繰り返すと、細かなキズがだんだん増えたり、小さなキズ同士がつながって大きなキズになってしまう可能性があります。

このように超音波発生器によるそうじは「歯周病予防・進行抑制」という点では欠かせない処置であるにもかかわらず、一面では「歯をキズつける可能性がある」というディレンマがあるわけです。

長い間、この問題は解決されないままに放置されてきました。ところが、最近になってこの問題を解決するような新しい技術革新が起こったのです。「ナノテクノロジー」という言葉をご存知かと思います。ミクロのレベルでの技術の開発で、ハイドロキシアパタイトという歯の成分を含む微粒子が造りだされたのです。その結果、超音波発生器によるそうじに伴うディレンマの解決に光が射してきました。

つづく

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くもい歯科クリニッ​ク 院長 雲井秀樹

くもい歯科クリニッ​ク
院長 雲井秀樹

北海道大学歯学部卒

鶴見大学歯学部小児歯科学教室助手職を7年間務めたのちに、当地にて開業。

ファミリアキッズ駅前園 園医

日本歯科医師会会員 日本小児歯科学会会員