2025/01/02
明けましておめでとうございます。
院長の雲井です🐄
昨年のお正月は、能登半島で大地震があったり、空港で旅客機が炎上したりと大変なことが続いて、おめでたくない気分になってしまいましたが、今年はいまのところ何も起きてなくてほっとしています。
もちろん、能登半島の被災者の皆様におかれましては、今もってお正月どころではない状況が続いていて、本当にお気の毒な事とは承知しております。一日も早く、本当に一日も早く、日常が取り戻せますよう祈念してやみません。
さて、全く話は変わって恐縮ですが、
みなさん、お正月のおせちやお雑煮はお食べになりましたか。
もちろん、食べていない方もたくさんおいででしょうが、食べているという方にお尋ねします。
おせち料理やおもちを食べていて、次のような感じを受けてはいませんか?
・去年、おととしに比べて、料理やお餅が飲み込みにくいと感じませんか?
・食事中にむせやすくなってませんか?
・食事中や食後に、のどがゴロゴロする感じ(痰がからむ感じ)はありませんか?
・食べるのが遅くなってませんか?
・口から食べ物がこぼれることがありませんか?
・食べてから、食べ物やすっぱい液が胃からのどに戻ってくることがありませんか?
・食べてから、胸のあたりに食べ物がつまっているような感じを受けませんか?
この中で一つでも「頻繁に、しばしば」そうなるという項目があれば「嚥下障害」の疑いがあります。
「嚥下障害」は高年齢の方には、誤嚥性肺炎につながるリスクが高い障害です。
年齢を重ねるにしたがって、体には様々な老化現象が現れますが、当然、お口の機能にも同じような劣化現象がおきます。オーラルフレイルというのですが、お口は消化器官や呼吸器官の入り口になっていますので、衰えるとさまざまな障害や病気の原因になります。つまり、全身状態の悪化にとてもつながりやすいのです。
人生100年時代のいま、お口の健康が長寿社会を健やかに過ごすためのキーポイントになっています。
オーラルフレイルを防止するためにも、常日頃からの口腔ケアが欠かせません。ただ、セルフケアだけではどうしても取れないお口の汚れがありますので、これらについては定期的にプロフェッショナルケア・・・つまり、歯科クリニックでのクリーニングなどが必須です。
オーラルフレイルの傾向がある方では、歯科クリニックで改善方法や予防方法についてご指導させていただいております。
ぜひ、ホームケアとプロフェッショナルケアの両輪で、「100歳でおいしくご飯をしっかり食べる」・・・そんな楽しい人生を送っていただきたいものです。
当クリニックも微力ながら協力させていただきますので、本年もよろしくお願いします。